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今日は良好なウェーブデーの予報。
ただし、タスクセッターのGavinさんは第3レグを9,500ft以下で飛行する…ウェーブを使わせない…ようなタスクを組んでいます^^;
今日のフライトでは第3レグでローターラインを使って旋回せずに飛びきるなど、全てがうまく行き過ぎて、AATの規定時間(3時間)をうまく使い切れませんでした^^;
当然順位は下がってしまいますが、うまくいくというのはこういうことなんだというイメージを掴むことはできました^^
ちなみに、Ricはダイアモンドゴール(300km)とゴールド高度(3,000m)に挑戦中!
いまこの記事を読まれている方は「NG」のSpot Trackingを追いかけて見て下さい^^
http://tracking.gliding.co.nz/
うまく飛んでます!^^
(無事、降りて来ましたが、トレースがうまく回収できないようで、結果は少々お待ちください。ちなみに、彼の高度獲得はゴールド高度ではなく、ダイアモンド高度(獲得5,000m)だそうです…21,000ftまで上がったとのこと^^)
今日はいつもより早く帰って来たので、夕食後も明るい陽射しの中、イスとテーブルを出して(ワインを飲みながら^^)この記事を書いています。
先ず、今日のフライトの振り返りの前に、NZ選手権の雰囲気を少しお伝えしておきます。
朝の10:00からブリーフィングタイムとなるのですが、そこでは前日の振り返りとウェザー、そしてタスクの説明となります。
この前日の振り返りというのが、笑いを取る時間です^^
コンテストディレクターのGavinさんが前日に起こったいろいろな出来事を基に、寄付集めに回ります。(寄付は、Serch&Rescue用とYouth Glideの2種類)
例えば、前日のグリッドが遅かったパイロットから、フィニッシュがあまりに早かったパイロットから、必要なコンタクトを怠ったパイロットから、などなど。
常に、笑いが絶えないようにいろいろなジョークを交えて、事を進ませていきます。
もちろん、罰金的なものだけでなく、頑張ったでしょう的なチョコのプレゼントも忘れません。
みんながどんなときにも選手権を笑って過ごせるような配慮をしています。(もちろん、グリッドでも。出発前にシリアスな顔をしていたら、すかさず周りの人が声をかけて和ませてくれます)
これは、選手権運営で是非見習いたい部分だと見ています。
さて、今日のフライトです^^
昨日、思ったよりもみんな、タスクを回ってきてたのでしまった~という思い、そして周りの気遣いからか、JustinとGavinさんの二人から、今日のコンディションはグッドだから楽しめるだろう、ポイントは第3レグの飛び方だぞ、ウェーブ狙いでもいいけど上限高度があるからリッジで十分前に進めるぞ、という温かい励ましのアドバイスをいただきました^^;
気持ち的には十分リラックスできていたので、more chllengingを心に秘め、発航。
強い西風が吹いていたので、リッジもよく働いており、サーマルへとつなぎ、ほどなくしてEwe Range(オマラマの西15km)でウェーブイン。
スタート高度は9,000ftなので、スタートサークル(Mt.Horribleの半径5km)まで戻って高速でスタートを切り、ウェーブインした元の場所へ戻ります。そして、再度ウェーブに乗ることができました。ここまでは順調!^^
高度を12,000ft程度まで取り、そのままDunstan Waveへとつなぎます。
と、ここで、雲から出る方向を間違えて、遠くから=強い沈下を突っ切りながらDunstan Waveにつなげる羽目に…もちろん、高度は下がってしまい、再度ローターから上がり直し^^;
早くもやってしまったかぁ~と思いながらも、強いローターサーマルだったので気にせず、そのままストレートにウェーブインした後は高度獲得よりも前進に切り替える。
今日のDunstan Waveはいつもにも増して強い!
バリオはもちろん、10kt振り切り^^
アベレージャーは14ktを示している。
整流なので、速度を120ktに増速して進む。
もちろん、高度はどんどん上がっていく。
結局、16,000ft程度まで上昇!
第1旋回点(AAT 20km円)のAlexandraはDunstan Waveのちょうど西端。
旋回エリアを十分西奥まで進む。
最2旋回点のCromwell airfieldには9,500ft以下で入らなければならない、今日のルール。
風上の第2旋回エリアに向かうと、ウェーブの沈下と強い向い風で高度がどんどん落ちる^^;
9,500ftで円にタッチするはずが、8,500ftまで落とされる。
第2旋回エリアにタッチした後は、第3旋回エリアまで9,500ft以下で進まなければいけないルール。
大きくは風上のウェーブラインを辿るか、風下のリッジラインを辿るか。
私の選択は、ウェーブラインでした^^
これは大正解で、第3旋回エリアまでの約40kmを高度を失いことなく進めた上、第3旋回エリア直下のリッジラインに繋ぎ、そこから強いローターサーマルで雲底高度(9,000ft)まで上げることができました。
ただ、そこはウェーブインするには最適な場所ではないので、少し迂回する形でEwe Rangeのウェーブエリアへ行き、そこで再度のウェーブイン!
そこからはBen Ohau WaveにつながるローターCuのラインが見えていたので、高度を取らずにそのまま進む。
そして、Ben Ohau Rangeの風下のウェーブエリアに入るや否や、またまた強烈なウェーブ!
ここでも10ktオーバー。
あっという間に高度は15,000ftを超え、第4旋回エリアのGlentannerを通過。
そのまま円の北まで通り抜け、第4旋回エリアへ。
時計を見ると、ここまで2時間程度で来ている。速い。
本来なら、次の第5旋回エリアは大きく外へと飛び込まないといけないのだが、その外側とはすなわち風下…。しかも、第二波以降は雲が途切れていて、ウェーブラインをつなげられるかどうか、疑わしい。
ここでちょっと躊躇し、第二波のラインを使うことに。
ところが、今日はどうも調子がいい。
この第二波のラインも、雲が途切れブルーになってもラインをうまくつかんで前進できる^^
今となっては第6旋回エリアの風上部分で距離を伸ばすしか手がなくなってしまった。
なるべく第6旋回エリアを深く入り込みたいのだが、ここにきて強い沈下のラインにはまり込んでしまう…。
結局、ウェーブの明確なラインまで風上に進むものの高度が下がってしまい、かつオマラマから離れる方向にプラスを求めに行く始末。
でも、何とか強いローターサーマルで高度を少し上げ、ブルーのローターラインを辿って何とかオマラマに戻ってきた次第。
今日の速報が出ましたね。
平均速度172km/h、得点率85%、3位。11ポイントのペナルティ付きですね^^;…何かは不明。
この結果は、3時間のAATルールが考慮されていないようなので、もっと順位(得点)は下がるでしょう^^;
ふぅ~
写真上:見た目よりも強烈だった今日のDanstun Wave
写真下:氷河の末端にできた氷河湖(Blue Lake)と、その奥に見えるタスマン氷河
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